
瓦屋根の旧武井邸客殿(中央)と移築された川村家番屋(左) |
S-82号の袋澗がある場所は現在の泊漁港となっている。そこに面して武井邸が作られていた。もちろん袋澗の持ち主も武井氏。
その旧武井邸客殿の敷地に、旧川村家番屋を当時の繁栄を現在に伝えるため移築復元して、「鰊御殿とまり」として平成13年4月より一般公開している。
明治27(1894)年に建てられた旧川村家番屋は泊村に現存する唯一の番屋建築で、梁や柱の太い木材は今では入手不可能な物を使用している。「旧川村家番屋」では、親方の暮らしや雇われた漁夫たちの共同生活の場など、それぞれの部屋には当時の情景を再現した展示や当時の貴重な資料が展示されている。
大正5(1916)年頃に建てられた旧武井邸客殿は母屋と番屋につながる漁場建築の一部だった。
欄間の透かし彫り、廊下の板床、便所の唐傘天井など意匠を凝らした華やかな装飾が見らえるのが特徴。
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