あしょろ銀河ホール21

北海道内陸の足寄町。巨大な蕗で有名な北海道遺産に認定されたラワン蕗、そして松山千春生誕の地。

その足寄の中心地に、「あしょろ銀河ホール21」がある。これは、2006年に廃止された北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の足寄駅を利用した施設で、2004年からは、この名前で道の駅として登録された。

訪問日は2008年10月

2011年4月18日にリニューアルオープンした。

駐車場に車を止め、建物へ。建物が跨いでいる銀河線のバラストとホーム跡が寂しくも見える。

建物正面に回ると、松山千春のモニュメントがあり、「大空と大地の中で」の歌詞が書かれている。手形にはボタンがあり、手をかざすとその歌が流れだす。そういえば、真狩にも手をかざすと音の出るものがあったねえ。



よく見るとユニークな外観



銀河線のホームが残る



手形に手を入れると歌が流れる



ラワン蕗と千春の絵、記念写真スポット



ホーム跡に掲げられた駅名版



メモリアルレールも…

 
館内に入ると、売店には、足寄町の物産や、千春グッズ、鈴木宗男グッズなどが売られている。駅跡を利用したバスの案内所と売店の間には、背丈以上大きくなるラワンぶきを手に持った千春のリアルな絵が置いてあり、デジカメで記念撮影している人が何組かいた。

この絵には、北海道遺産のロゴが付いているが、松山千春は残念ながら北海道遺産ではなく、蕗のほうが北海道遺産なのだ。昔は道内では大きな蕗が見られたというが、現在ではこの地域だけになってしまったという(ここまで大きかったかは定かではない)。

そしてその横からは改札口跡からホーム跡へ出ることができる。ホーム跡には、駅名版があるが、銀河線時代のものではなく、

道の駅 あしょろ と書かれている。ちなみに左下は、動物化石博物館、右側は、愛冠(愛の泉)と表記されていた。

また、ホーム跡には、ふるさと銀河線 友の会 メモリアルレール のプレートの下には、個人の名前が掲げられている。これは、銀河線を存続させるために寄付した人の名前ではないでしょうか?

2階に上がると、そこには、松山千春ミニギャラリーがある。ギターや衣装、賞で貰った盾、ポスター、レコード年譜、経歴の表などがある。写真に写っているおばちゃんは、松山千春グッズを見るでもなく、トイレに行って戻ってきたところのもの。また、2階はこの建物の名前の通り、コンサート等も出来る銀河ホールがある。

 



2階の千春グッズ展示



その脇にはポスターも展示



展望台の名前はありが塔

 

2階からは、3階まで上がると、一番上の写真の塔にのぼることが出来る。

案内には、

松山千春の故郷、足寄の町を一望できる!!

千春 ありが塔

とあった。
1階からの高さは35.5m、3階から122段の螺旋階段を上ると展望台に到着。その名の通り、足寄の町を一望できた。

リニューアル後は、ありが塔には登れないらしい。



展望台から南方向、線路が残る




いづほ公衆温泉

開湯が明治32年の温根湯温泉。大きい温泉というアイヌ語の意味をもつこの地も、温泉街の雰囲気は寂れた感もある。寂れた温泉街メインストリートの裏路地に一角に「いづほ公衆浴場」はあった。

2003年10月31日をもってこの公衆浴場も、街の運命なのか休業となってしまった。「いづほ」は、ドクタートロン・マイナスイオン電子高電界治療の案内を掲げており、ドクタートロンって何ぞのモノよ!!というような場所であるという情報を元に閉鎖前の9月に訪問した。

ドクタートロンは、実際どのようにして使うものなのかは判らないが、休憩室にはペットボトルの下に電極らしきものが置いてあるスペースがあるのだ。密閉した容器の外からでもイオン変化があるのかと少々疑問も生じるが…。
浴場は広く、洗い場が沢山あり、湯船は大小2つがある。子供の頃の温泉っていうのはこういう雰囲気だった。懐かしい気持ちに浸りつつ、やや熱めのお湯に浸りつつという状態であった。

さて、このいづほは裏通りに入り口があるが、メインストリート側というと、何時から廃業しているか解らない「温泉民宿やまとや」となっている。写真の電極群の奥に、旅館時代の玄関が広がっている。スリッパが整然と並べられていたよ。

そして浴場部の真後ろは、なんとストリップ小屋である。こちらも何時から廃業しているのであろうか?。

「ヌード実演とピンク 毎夜7時より連続上演」と書かれたシャッターが閉じている。そしてアーケードの行灯部分には「ストリップ劇場」(写真手前)、「いづほ観光 温泉名所」(奥)と書かれている。実際、浴場の出入り口にこのストリップ小屋へ続いているであろう扉があった。
ストリップと民宿と公衆温泉。微妙な組み合わせだ…。

2003年9月訪問



いづほの入浴料大人370円



雰囲気は古きよき時代の浴場



電極?の上の水タンク



メインストリート側はストリップ小屋




オホーツク数学ワンダーランド

オホーツクの拠点である網走市。市街地西側にある網走湖の西側の湖畔から丘陵を上がったところにこの施設はあった(これを書いているのは2010年)。

平成15年3月にに廃校になった嘉多山小学校を利用したオホーツク数学ワンダーランド。市民から寄せられた500万円を原資にジオマの会(NPO法人)によって同年7月にオープンした。
ここは数学者の秋山仁先生が中心となり数学の楽しさを表や色々な製作物でわかりやすく楽しく伝えている場所で、子供の頃にこんな楽しい場所があったら良かったのに、と思わせるほど良い場所だった。訪問日には秋山先生が訪れていて、体育館でアコーディオン演奏していたよ。

だけどこんな素晴らしい施設内は、撮影禁止。そのため写真が無いのである。
何故撮影禁止なのか?そもそもこういう子供が楽しめる場所での撮影禁止の場所は結構あるけれども納得がいかないので、ボランティアの人に何故撮影禁止なのか?ということを尋ねたら、展示している作品の著作権の問題、云々、建物の写真であれば可という返事があったのだけど、やはり納得は行かない答えであった。



学校の教室、体育館を利用

少なくとも館内のココだけの展示施設は撮影OKって場所を作ってほしいな。
たとえば公式サイト内(閉鎖)の中の作品の中の錐体鏡とかで写真撮りたいじゃない。ダメなんだって。
子供の楽しい思い出となりそうな撮影も出来たら、どんな場所だったか聞かれても、こんな場所だった、と写真を見せて、じゃうちの家族も行ってみようなんてことになるのではないでしょうか

経営的にも苦しいとの情報もあるようなので一考していただきたいなあと思っているうちに2007年(平成19年)3月閉鎖。晩年は暖房代がかさみ冬季閉館だったからそのまま再開されることもなかったみたい。3年くらいやって法人も解散。う〜ん。

2005年5月訪問



顔ハメも撮影不可だが撮影してみた
ウサギ、横にすると嘴の長い鳥に…




絵本の館

天塩川上流に位置し、明治32年に屯田兵が入植した剣淵町。旭川から北に50キロ。剣淵町は、昭和63年に「けんぶち絵本の里をつくろう会」によって絵本を題材にまちづくりをはじめ現在では絵本の里として全国的にも知られて行くようになった。
平成3年旧剣淵町役場建物を利用して絵本の館が開館し、平成16年に現在の場所に新築移転した。

新しく生まれ変わった絵本の館は楕円形の館内で、メインとなるのは、絵本のへやとたまごのへやである。
絵本の蔵書は3万冊以上あるとのことで、おそらく蔵書数では国会図書館に次ぎ日本ではトップなのでは?
その他大人向けの一般書閲覧室、収納庫や展示ホール、喫茶がある。訪問時は、絵本をまじまじと見ることはしなかったが、子ども連れで訪問すれば、長時間ここで過ごせる施設である。

2005年6月訪問
 

絵本の館は卵型が特徴
 

建物外観からは卵形は感じれない
 

建物中庭、右に見切れた「たまごの部屋」
 

建物の案内図、卵形の建物
 

ジャンル分けされた絵本
 

たまごの部屋は10万個の木の玉砂場



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