国道39号線旧道? 層雲峡編

国道39号旧道 層雲峡温泉 編



 
層雲峡温泉の層雲閣グランドホテルのある対岸に廃道がある。今回はこの道を紹介する。

層雲峡を通る国道39号線。まだこの道が国道と名乗る前、昭和20年代後半から30年代後半まで道道 旭川層雲峡線と呼ばれた時代の旧道?が、黒岳へのロープウェー乗場などのある層雲峡温泉街の対岸にひっそりと存在している。(ただし、実際国道であったかは未調査) 

今回は、銀河の滝方面から上川方向への「こんなところ歩きました」(徒歩)レポート。

層雲閣グランドホテル前から層雲橋を見ると、左手に一筋の道筋が見える(1)。写真の層雲橋は昭和39年9月施工であるが、その前にも橋はあった(7の奥の橋)。

温泉街から橋を渡りきったところに旧道の入り口がある。旧道に入って見返すと、現道路に向かって一直線になっている(2、3)。



(1)



(2)



(3)



(4)



(5)



(6)

道路は現在砂利の道で、層雲峡園地と言う広場まで車でのアクセス路だが、チェーンが張ってある。小さい沢を鉄板の橋で渡るが、これは最近直されたものである。

山側の道路の側面に、石垣組みが続く。当時の道路の規格としてはしっかりしたものではないでしょうか?(4,5)。

(6)は、来た方向(銀河の滝方向)を見たもので、道幅も2車線幅ある(4,5,6)。谷側の手すりに注目。その下の(7)は、昭和30年代?の層雲閣の絵葉書である。写真が小さくてわかり難いかもしれないが、(7)左下の白い手すりと(6)の手すりは形が同じであった。(5、6)の手すりは道路が現役時代のときからあったもののようだ。

また、(7)左側の層雲閣に通じる白いつり橋と、その脚にも注目。現在の層雲閣グランドホテルの前には、その橋の遺構として脚跡が岩の上に残っていた(8)。(8)は層雲閣前から見たもので、対岸が丁度(5,6)あたりだが、道路と川の境は、木々に遮られているが、ずっと石垣が組まれている。車運転していると見れないであろう。



(7)



(8)

歩くと、開けた場所に出る(9)。ここが層雲峡園地、パノラマ台への登山口でもある。自然観察小屋もあるけど…。

層雲峡園地から見える、ホテル大雪がものすごい高いところにあるように見える(10)。
道路が現役時代、元々この広場は何に使われていたのであろう?駐車場?、その広場の中に道路が続く(11)。



(9)



(10)



(11)



(12)



(13)



(14)

 
広場が終わるところに、温泉街方向から石狩川を渡る歩道橋の入口がある(12)。
温泉街の駐車場に車を停めて歩いてくるには、こちらから層雲峡園地に入るのが一般的であろう。

歩道橋の入口の分岐のその先は、廃道になっており、車が近年通った形跡がない(13)。道の横の高い石垣が印象的(14)。

そして道路は土砂崩れによって寸断されている(15)。



(15)


その先には…







 隧道(トンネル)跡が…。




(16)

 
その名を層雲峡隧道…(16)。

探索日は雨も降ったりして足場も悪いので、土砂崩れの場所から眺めて探索は終わった。


 
さて、このトンネルの反対側の出口ってどうなっているの????


 
 
残っていますよ、ただしこの訪問時は未調査。前々から上川方面から層雲峡温泉に入る手前に左手に消えていく道があるのは判っていたのだけどもそこが道の跡らしい。

廃道のトンネルは真っ直ぐ抜けてがけ崩れ防止の工事(19)によって消失したものと思い込んでいたので、その道は天候もあり、見ないでしまった。紹介したページの散策時期が丁度近かったせいで見ていなかったが、もし見ていたら調査していたなあと。



(17)



(18)


(19)

 
層雲峡隧道は現国道から見ると(17)、右側の木々の隙間にある道筋が途切れているところが入口、そして地獄谷と呼ばれる(18)地点をトンネルで抜けているのだけども、ここにトンネルがあったと言う事実はあまり知られていない。



路面★★★☆☆
景色★★★☆☆
意外度★★★★☆

2007年10月初旬訪問 (19)の写真だけ2006年7月


後日、層雲峡隧道の反対側を見に行ってきました。続編へ

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