王子製紙軽便鉄道(山線)の車両
苫小牧駅近くの王子アカシア公園の一角には、王子製紙軽便鉄道(山線)の車両が展示保存されている。
ここは元々、王子製紙の官舎があった場所である。
王子製紙が苫小牧の工場から支笏湖まで走らせていた軽便鉄道は、「山線」豊場で。1908年(明治41年)に千歳発電所を建設するために造られた。
展示している機関車は「山線」4号車で、1935年小樽市橋本鉄工所で製造された。
最高時速26.46キロ、牽引力90トン、総重量8,394キロ
貴賓車は、1922年(大正11年)に昭和天皇が皇太子時代に、発電所をご視察する際に客車を造り変えたもの。
重量5,500キロ
山線は1951年(昭和26年)に、廃線となった。この機関車と貴賓車だけが残り、東京の紙の博物館に展示されていたが、苫小牧市民の熱意で、この地に戻ってきたとのこと。
廃線跡は、ほぼ国道と平行するサイクリングロードとなって整備されている。
2008年10月訪問 |