豊富ガスタービン発電所
北の素朴な温泉街、豊富。この地域は入植者が無いときから各所でガスが噴出していた。油田開発中に温泉が湧き、大正末から湯治場として発展してきた。
昭和32年11月1日、北海道電力株式会社が豊富ガスタービン発電所を新設したのがわが国最初の天然ガス利用による営業用ガスタービン発電所であった。ガスタービン発電は、クローズドサイクル方式と呼ばれる、ガスをガスを燃やした熱によって圧縮空気を加熱してその空気力タービンを動かして発電していた。
出力2000キロワット、使用する天然ガスは一日最大消費量は約2万立方メートルで、8000キロカロリーの高度の熱量を持っていた。
発電当初は豊富町で使用し、余力は稚内へ送電していたが、豊富町の使用量が増えると豊富町のみで使用され、昭和51年2月に閉鎖された。
炎の形をモチーフ?にした建物に銀色の異様な形をした施設跡が残る。
2002年5月訪問 |