下夕張森林鉄道夕張岳線三弦橋

 三弦橋は、この地区にあった森林鉄道が大夕張ダム(昭和37年完成)によってダムの下に沈むこととなり、この移設補償工事によって昭和33年に完成架橋されたが、同38年に森林鉄道は廃止された。長さ382m、高さ68m。四角錐を並べたような断面が三角形の橋の造りから三弦橋と呼ばれる。この形は世界的にも希薄なものであるが、今の大夕張ダムよりも大きな夕張シュウパロダムを造ることで、水没する運命である。
 この橋は、国道452号大夕張ダムに行くと赤錆色の橋が湖を渡っているのですぐわかる。

 夕張側よりも桂沢方面からアプローチするとシューパロ湖沿いを走っていると正面に見えてくる。この道路もダム工事のため架け替えられるのであろう。


 
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a.道道夕張新得線(通行止め)から三弦橋を見下ろす。シューパロ湖の向こうにも橋梁が続いている。
撮影場所は、H15年夏現在ダムの工事?道道の整備?のため工事中で進入は無理でしょう。



b.廃橋の断面は三角形。そして枕木が橋に残る。



c.夕張市南大夕張にある大夕張営林署跡、ここには貯木場があったらしい。



d.渇水期のダム、もっと水がない時期あるので、長い橋脚が見えるはずである。



e.f.(a)の写真の奥に写っている橋である。

トラス橋は、ダム工事の際に放棄される旧線から新線へ転用したものである。

(f)の変わった形のトラス橋は、軍用トラスと呼ばれ、戦後に材料不足のあおりで軍事目的で使われた鉄材を再利用したものである。











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