世界のまくら博物館 札幌市白石区の住宅街にある白崎ふとん店(白崎繊維工業)。ここは北海道では白崎ふとん店というより、「オヤコわた」を作っている会社といったほうがわかる人が多いであろう。 ここには、地元の人にもあまり知られていない「世界のまくらの博物館」が併設されている。が、どういうわけか入口の外壁タイルに溶け込んでしまうように表記されている。 2012年5月訪問 |
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![]() 「オヤコわた」で有名な白崎繊維工業 |
![]() 枕の移り変わり |
![]() 日本の枕、蒔絵、家紋付等 |
![]() 箱枕が整然と並ぶ |
![]() 世界の枕 エチオピア |
![]() 陶器の枕 |
![]() 古い枕も綺麗だ |
![]() 無造作に置かれた現在系枕、これも枕 |
![]() 枕の詰物等と旅道具の展示 |
入店し、「まくらの博物館」を見に来ましたと店員に告げると、階段を上ってご自由に見ていってくださいとのこと。 3階まで上がると、事務所の一角に枕がたくさん展示してあるのだ。 ガラスや皮、木、陶材などの素材や、他のジャンルによって仕分けしてあり、(日本の)枕は、年代によって違いがあるのだが、それも分別して展示してある。いろいろな枕があることに、見ていて戸惑うくらいなのだ。資料性もかなり高いレベルだ。展示してあるもの以外にもあるようで1000点近くあるそうだ。材料による分類、構造による分類、用途別による分類があって、陶枕、皮枕、金属枕、非常時持出兼用枕、旅枕などなど。 日本のものだけではなく隣国のものから遠いアフリカ、世界中の枕が集まっている。 昔の枕って、頭の位置が現在と比べると極端に高いけど、それは髷があったりしたからでしょう?でもエチオピアなんか見るとこれも高い。それでもって、寝返り打ったら怪我してしまうよなあ〜とも思う枕を見て、現地人の寝姿を想像してしまうのだ。 博物館というだけあって、現在の物もあるが、こちらは煩雑に展示。あくまでも資料性の高いものがメインである。その他、枕に入っている詰物なども紹介している。 さらに上の階にも文献資料があるとのことだ。 本当、これだけの枕を集めた施設は他には存在しないのでは?。 |
北のウォール街資料館 (事務機器史料館) かつて、小樽は北のウォール街と呼ばれていた。それは、小樽港の充実によって日本を代表する多くの銀行や船舶会社、商社などが出来、北海道経済の中心地となっていたからである。今でも、小樽の観光スポットとなっている小樽運河と小樽駅の間には、近代建築の銀行跡がいくつか残っている。 今回紹介する北のウォール街資料館は、その銀行などがあった色内地区から入船地区の山に向かって進んだところにある事務用器具販売店、玉柳(タマヤナギ)内に存在している。観光ルートからも離れており、バス利用で訪問した。 2012年5月訪問 タマヤナギに入ると、事務をしていた社員に、「北のウォール街資料館」見に来ましたと申告すると、倉庫も兼ねている建物の2階に案内された。 事務機器史料館と北のウォール街資料館と木札がかかっている先の一部屋がそれであった。ご自由にご覧になってくださいとのこと。 |
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![]() タマヤナギ |
![]() 立派な木札 |
![]() 資料館(史料館) |
1985年ころから玉柳が、地元小樽の企業で使われていた事務機器の事務所用家具類の収集を始めたものを「北のウォール街資料館」 と命名した。資料を集めているうちに、その資料の前後の発達の過程が知りたくなっり、外国まで行って収集して集めた資料が「事務機器史料館」である。 ホッチキスや、手回し計算機、2世代前より古い電気計算機、邦文タイプライター、欧文タイプライター、木製デスク、椅子、数字打抜機、そろばんなどが、何となく整理されて展示されている。 |
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![]() 欧文タイプライターと邦文タイプライター |
![]() チェックライター(手形数字打抜器) |
![]() 海外で仕入れた史料 |
日本のホッチキス第一号は伊藤喜商店の物であることを知ったけど写真なし。今のイトーキね。 機械類の他、問屋ソロバン、手形や、企業名の入った封筒、戦前?のポスター、本棚の中にも文書や賣懸帳などが入っている。 2012年5月訪問 |
![]() 1960年代の電子計算機 |
![]() 小樽の商船に関する絵葉書 |