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日本最北端に位置する稚内市には、ロープウェイがある。必然的にこのロープウェイは日本一北にある訳だけど、もうひとつ日本一な点がある。それは日本一短いという点で。この稚内公園ロープウェイは、観光ガイドにも載ることも殆ど無く、北海道に長く住んでいる人々でも、その存在を殆ど知らない。 |
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その稚内公園ロープウェイは、稚内市のホームページを見ると平成18年度に廃止を検討ということで、もう乗れなくなる可能性が非常に高いのである。 北門神社の鳥居を潜ると青看板に↑稚内公園ロープウェー、稚内公園→と表記されている。ウェーと伸ばしている表記になっているが、駅に行くと、ウェイという表記。 まあ細かいことは置いといて、神社の階段を登ると黄色と緑の明るい色の山麓駅がある。駅の外には、ロープウェイの竣工プレートがあり、 |
![]() 山麓と山頂の駅が近い |
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![]() 山麓駅から山頂駅を見る、近っ! |
![]() カラフルな山麓駅 |
![]() 1975年完成 |
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![]() 夏のみの営業となる |
![]() 切符売場 |
![]() 定員15名だけど… |
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運賃は激安、往復たったの大人240円。片道でも180円、子供は半額。今のご時世、いくら日本一短いとはいえ、運転するだけで赤字を増幅させてしまうような料金体制。ハッキリ言って乗る人なんて殆どいない訳で、乗るのはモノ好きくらいなものだから、往復500円程度でもいいような気もする。まあ500円にしたとしても赤字なことには変わらないでしょうけども…。 山麓駅の職員はキップ売場に1人、乗り場に1人。階段を上り、ロープウェイに乗る。乗ったのはタロ号。もう一方はジロ号。 ゴンドラは小さく、大人15人乗りで、子供だけで換算すると22.5人乗れる計算だけど、まあ詰め込めば乗れるとしても狭くてそんなに乗れない感じ。時刻表には10分毎に運行となっているが、実際は、人が来た時だけ運行しているようで、時間に関係なく、私が乗ったら即出発という具合だった。 山頂駅からは、稚内港の北防波堤ドーム、利尻礼文航路のフェリーを見ることが出来た。霞がかっていなければ、樺太も望むことが出来そうだ。 |
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![]() タロ号に乗車 |
![]() ジロ号とスグすれ違う |
![]() すれ違ってまもなくだか駅が近い |
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![]() 山頂駅から山麓駅を見る |
![]() 15人乗ると窮屈な客車 |
![]() 山頂駅からの眺め |
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山頂駅は、山麓駅と違って地味な造りで、職員が1人で対応してくれた。 とまあ、山麓から山頂までの乗車記だけど、駐車場の関係で実際は山頂から山麓を往復乗車となった。山麓にも神社に駐車場があるけど、あくまでも神社用で、車で来てロープウェイに乗るなら山頂から往復でしょう。鉄道で稚内駅まで来た場合は、山麓駅まで徒歩かな?。 2005年6月4日土曜昼下がりに乗車。
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![]() 山麓駅と比べると地味な山頂駅 |
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稚内市開基百年記念塔 北方記念館 | ||
残念ながら、駅からのアプローチはタクシーに頼らざるを得ないし、開館は4月29日から10月いっぱいという季節開館という具合の施設。 入場時貰ったパンフには、塔の建設時期は記載されていないが、1978年(昭和53年)7月、開基百年を記念して立てられた。 開基百年記念塔は、高さ80m(海抜250m)である。 |
![]() ロープウェイ駅近くから撮影 |
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![]() 港と宗谷岬方向を望む |
![]() 利尻富士、灌木の宗谷丘陵 |
展望台まで上がるべく、エレベーターに乗ると、エレベーター内にはテレビがあり、移動の沈黙の長い閉所にいる時間の間をもてあまさないよう観光ガイドが流れる。 展望台からは360度のパノラマが楽しめ、稚内市内〜宗谷海峡、サハリン、利尻富士などを眺望することが出来る。 この日は遠く?サハリンを望むことはできなかった。 |
展望台から降り、北方記念館へ。 2階構造になっており、1階は北の動物のはく製、北の探検家と宗谷を拓いた人々のコーナー、福沢農場、埋蔵文化財の展示がしてある。 |
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![]() 何の展示かは失念 |
![]() 廃止された天北線の資料 |
![]() 間宮林蔵像 |
2005年6月4日訪問 |
![]() 宗谷丸の鐘と 何故か安っぽい宗谷海峡の絵 |
![]() 樺太の展示コーナー ジオラマと横の写真のギャップが… |
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