車を止めて降りて確認すると、タイヤ側面に穴があいて、無情にもエアーがシューシューと出てた。
「しゅ〜ぅ」だったかもしれないが、本当にシューシュー音がする。
くむ〜、パンクだ。どうやら小枝を巻き込んだらしくタイヤにダメージを受けた模様。
見る見るうちに悲しいかなタイヤがしぼんでいく。
こうなるとどうすることもできず、しぼんでいくタイヤを茫然と眺めるしかできない。
見つめながら、よくわからない汗が体中からたくさん出てくる。
悲しいけどこれ現実。
慎重に走ったつもりでも、木漏れ日の光による白い部分と影になる黒い部分とコントラストが強く、路面状況を判りにくかったのも事実。
でもって、こんな心細い場所でパンク。
この先の路面もよくわからんぞ。30m〜50m歩いて下ってみて道路状況を確認。あまり変化がないな?
ゴールに近づいただろうがどこだ?
助けを呼ぶにしても、この道では…
ここから先に進まなくては…
……
…
スペアタイヤと交換するしかないね。
後部荷室下からスペアをとりだし、焦りながらタイヤ交換の準備。初めてのタイヤ交換がこんなところとは…。
ジャッキアップしても、地盤が緩いので、ジャッキが地中にめり込む…。ジャッキアップの意味が無い。
焦るね…
どうすんの?
しばし考え、その辺に転がっている石を集め、ジャッキをかませる場所の地盤固め。パンクしていないタイヤ両サイドにも石で固定してをして動かないようにしてジャッキアップ。
なんとかうまくいきそうだ。
ま、それはそうと、熊さん出てこないよね?後ろからガオ〜 なんつって。
ってことで、カーステレオのラジオを音量大きくしながらの作業。
焦りながらの作業では、パンクしたところを撮影する心の余裕など当然なく、スペアタイヤを付け終わった段階で撮影(13)。タイヤ貧弱だな〜。
ただ、パンクを修理しても、この先の路面状況が決していいわけではないので一息ついて、気を引き締めてさらに慎重に下る。
またパンクしたらそれこそそこに車放置してでも、助けを呼ばないといけない状況になるでしょう。
こうなったことに、ものすごーく後悔した。過信は禁物だと。
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