胆振地方の西端のむかわ町には、珍名の川が流れている。その名も珍川。

調べ物をしていて、地形図を見ているときに発見。私の手元にある一般的に市販されている道路地図には、河川名は記載されていないので、他の出版社によるものにも記載されていないと思われる。

珍川という名前が気になっていたので、2005年のゴールデンウィークに訪問。また氏の御厚意で2006年秋にも再訪となった。

今回はそのときに撮影した現状を紹介する。今回は道路レポートではないです。川レポート。



珍川



下流方向を見る



上流方向、川は直角に曲がる

国道235号を鵡川市街から鵡川の橋を渡り、セブンイレブンの交差点を右折。しばらく道なり行くと、立派な橋(橋名失念)があり、そこに

1級河川鵡川水系

  珍 川

   北 海 道

という河川標がある。(地図)

川自体は護岸工事も行われていて湿地帯の排水路のような趣。
上流方向は、橋のところで直角に曲がっている。直進して流れてくるほうがこの珍川の支流なのだ。

橋を渡り直進すると、日高線の踏切があるが、その手前にはトーチカが残る。

汐見の集落から、汐見駅前を通る道を進むと、再び珍川を渡る立派な橋、汐見3号橋がある。

(地図)

川面は上記とは異なり、自然の流れのまま!!といった感じである。
写真は下流だけだが、上流も同じような感じであった。川幅自体は狭い。

橋を渡り、一つ目の交差点を右折。道は細くなり、また珍川を渡る。

しかし今までの立派な橋ではなく、ガードレールが欄干の簡素な仕立てである。こちらは平仮名表記の、しおみ5号橋。



珍川と表記の汐見3号橋



下流方向を見る



見落としそうな橋



ガードレールの
しおみ5号橋

川の感じは前者と同じ自然のままの流れといった感じ。

橋を渡り次の交差点を左折する。道は太い。そしてまたまた珍川の橋(汐見5号橋)がある。

???ちょっと待ってよ…前の橋と同じ名前じゃん!!

でも前者が平仮名で「しおみ」、後者は「汐見」????

どうやら同一名の橋は、平仮名とと漢字で区別ということのようだ。



道幅ある
汐見5号橋



下流方向



上流方向

橋上からは牧草地に流れる珍川を眺めることが出来る。
橋の周囲は護岸工事済みで、橋のすぐ上流には、随分と使われていなさそうな、草の生い茂った地主が架けたと思われる牧草地を結ぶ簡易橋がある。

そしてこの橋の目玉は…、珍川の表記がカタカナ。

 チ ン 川



カタカナ表記!!チン川!!

漢字で珍川ではなくチン川。いやはや…。

誰です?チン川を見てニヤニヤしているのは…(笑)。


道を直進して国道235号にぶつかり、門別方面ヘ少し進んだところで再び、珍川と交差する。

しかし、国道には残念ながら橋がない。下の写真のように築堤のかなり下に水路が通っているだけなのだ。当然、河川標もなければ、橋じゃないので橋梁名も無い。

こんな状態なので、普通に国道を走っていれば、まずここに珍川が流れていることには気づかないであろう。

上流方向には、牧場名や馬の名前が昔はぶら下がっていたであろう看板の骨組みがあり、、その下に珍川が…

この川に名前が付いているの???っていう小川状態。

下流は水溜り。

ちなみに、この珍川撮影場所からはボロボロの特急型車両583系が100m先くらいに見えた。

珍川の橋巡りはコレでおしまいか?と思っていたら、え氏が日高自動車道にも橋があることを教えてくれたので、御好意に甘え、自動車道から橋を見てみたよ。
参考として、こちらのサイトに日高自動車道の珍川橋の全容が載っている。『かわせみ』の戯言



国道の築堤の下の珍川



上流方向



下流方向



ボロの583系が〜遠くに〜



日高自動車道の珍川橋



おまけ 素晴らしい標語

まあ、訪問してみれば、どうってことない川だったね、珍川。

おまけは、最初に紹介した橋の手前で見つけた交通安全標語。素晴らしい!!。「いのちにスペアなし」


こんなところ走りましたに戻る
珍北海道紀行に戻る