厚真川林道雪道・林道・峠道厚真川林道



 厚真川林道は、空知の夕張市(厳密に言うと由仁町)と胆振の厚真町を結ぶ峠越えをする林道である。
 平成14年12月1日、降雪も始まったので積雪状態によっては走行困難であれば無理をしないで引き返すことを頭にいれ、今年最後の林道走行すべくここへ向かった。
 厚真川林道の夕張側入口は、国道274号札幌方向から滝ノ上を過ぎ線路を跨いだら右側にある。いきなり林道ではなく、道々夕張厚真線を走ることになる(1)。入口の道路情報には「通行注意」と表示されているので途中から林道になるこの道を走ることが出来そうだ。
 道道は出発地点付近は舗装され路面が出ているが、1キロ走ると砂利道になり、道は積雪状態となる。道道には民家はなく、除雪もされていないが交通量がある程度あるため轍が酷く、走りづらい(2)。
 約5キロ走ると(3)の標識が現れ新しい橋を渡り(横には旧道の橋が残っている)、道道はここで途切れ厚真川林道になる(4)。道道区間は通行注意だったが、この先ははたしてどうなのだろう。
 カーブを曲がり(4)の標識のすぐ裏に(5)の支線林道が分岐している。道道までは夕張市だが、林道の入口は由仁町になる。
 林道は道道部分より走りやすい(6)状態なんだけれども、何故何故?って感じで走っていく。(6)の部分じゃわからなかったが、林道入口から約1キロ地点付近(7)でこの道が除雪されていることに気が付いた。え〜っ?林道を除雪するの?、道道は除雪してないのに〜。不思議だ〜。でも対向車がきたらこの除雪幅じゃ待避もきびしいな〜なんて思っていた矢先に2台のRVとすれ違う。(7)の先は勾配もきつくなりヘアピンカーブが続くなかまたRVとすれ違う。
 途中、川端ダムの雨量観測所がある(8)。これのための除雪なのかなあと思ったらまだまだ除雪されている。



(1)夕張側の入口は道道



(2)雪の轍が深いダート部分



(3)500m先林道標識



(4)これより林道の標識



(5)左が支線、右が本線。



(6)なんだか走りやすそうだなあ



(7) 除雪されている林道



(8)正面はダムの雨量観測所



(9)日の当たる崖



(10)山頂からの景色、夕張方面



(11)山頂から支線が交差
 道は谷を避け(9)のような柔らかい土壌沿いを暫く走る。入口より約3キロのこの地点では日が当たっているので雪は少ない。さらに1キロ走ると山頂に出て視界が開ける(10)。山頂には駐車スペースもあり、厚真川支線林道と名前の無い支線林道が交差しており(11)、ここから厚真町になる。
 厚真川支線林道入口の脇には「発砲禁止」と書かれていた(12)。考えてみると先ほど何台かすれ違ったRVに乗っていた人は派手な帽子をかぶっていたので、もしかするとハンター(狩人)なのかもしれない。
 山頂から行政も変わるせいか、下りは除雪はしていない(13)が、轍が出来ているので走っていくことにする。走ると日向は雪が解けグシャグシャになっていたり、日陰はガリガリに凍っていたりと路面は上りと比べ良くない状態でストレスがかかる。

 頂上から約1キロ強走ると日陰の崖沿いを走ることになり、ここは積雪面に石が浮いているのでどうみても落石が起きているのである。その落石を避けつつ、また気温の変化によって雪と共に雪崩となって車に落ちてきたらどうしよう、なんて思いつつこの落石地帯を通過する。もし落石が目の前でおき、それを避けるために轍からタイヤを外したら車の制御がきかないため、谷底に落ちてしまうんじゃないかとドキドキさせられる(14、15,16)。(15)では小石がぱらぱらと落ちてきていたよ。
 この場所で対向車が来なかったことが何よりホッとさせられたよ。この道で一番ハードな部分がこの地帯で、夏でもきびしい道なのかな〜?なんて思った。
 高度が下がるごとに雪は減っていき(17)、太平洋側に来ていることも感じる。頂上から約4キロ走ると道もフラットになってきてくる(18、19)。(18)地点でテント沢林道の分岐があり、この地点辺りからショロマ川を何回かクロスして走っていくことになる。



(12)猟師が鳥を捕まえた絵



(13)轍が出来ている



(14)落石地点その1



(15)落石地点その2



(16)落石地点その3



(17)高度を下げると雪は減る



(18)ショロマ川を渡る
 木材搬出のための重機、木材の山ができている地点を過ぎると(20)、門治の沢、狩勝幹線(21、22)などの名前の林道の支線が増えていく。こういう道にも雪の上にタイヤの跡があるので最近でも車が入っていっていることがわかった。猟なのか?森林伐採なのか?ちょっとわからないけれどね。
 暫く走ると、川を渡り、頂上から約11キロ地点にゲートがある。写真では判りにくいので載せないけれど橋からは木の陰に滝が見えた。またゲートを境に何故だか雪が無い。
 頂上からこのゲートまでで3台?車とすれ違ったが、ゲートを過ぎたら大型のトラックが来たため100m程バックで待避した。トラックは(20)の地点まで行くのであろう。
 800m程走ると林道は終わり、道道上幌内早来停車場線にぶつかる(24)。この道道もダートだが、市街地方向に1キロ走ると舗装されるし、大掛かりな道路工事をしていた。
 林道の入口の道々夕張厚真線(未完)は(24)地点から7キロほど走ると上幌内早来停車場線から分岐している。
 雪の轍の状態からすると、厚真川林道は厚真と夕張を結ぶ短絡道路として利用者がいるのであろう。また降雪期以外はある程度の交通量があるのではないだろうか?。

林道部分約17キロ
路面★★★☆☆
景色★☆☆☆☆
2002年12月初旬走行



(19)雪が解けてベチャベチャ



(20)木材搬出地域



(21)狩勝幹線入口



(22)車の後ろも林道分岐



(23)林道のゲート



(24)林道の終点(厚真側)


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