トロッコ王国(美深

天塩川の中流域、豪雪地帯でもある美深。
かつて、この美深駅を起点とし、輸送量がきわめて少なく日本一の赤字線として名をはせ、1985年(昭和60年)に全線廃止された国鉄美幸線があった。美深とオホーツク海側の枝幸町に抜ける予定で、美深=仁宇布間21.2キロの区間だけ1964年(昭和39年)に部分開業であった。
その後、仁宇布付近の廃線跡利用を利用し、保線用軌道自転車を改造した車両を運転体験ができる「トロッコ王国」が1998年(平成10年)から運行されている。

2008年10月訪問

美深の市街地から仁宇布に向かう。途中集落という集落は無く、川沿いの森の中を進む。ちいさな仁宇布集落に到着。
そこにかつての美幸線の終点仁宇布駅跡にトロッコ王国がある。

訪問時はちょうど前の組が出発してしまったので暫し待っていてくださいとのことで仁宇布駅跡を暫し探索した。


国鉄美幸線仁宇布駅跡「
トロッコ王国」


トロッコ王国の地図


美幸線の鉄道碑


仁宇布駅のホームと583系車両


トロッコ整備場


トロッコ

前の組(1名のみ)が帰ってきて、転車台で進行方向を変えて出発となる。
トロッコに小型エンジンがついており、ブレーキとアクセルの操作方法を教わり、我々も2人だけでの出発となる。
  
生活道路はこちらが一時停止で確認してから進行することになる。
 

手押しの転車台


美深方面 


 一時停止で進行
 

道道と牧草地帯の平地を進む
 

平地が終わり森の中へ
 

残り2キロ表示

一時停止を過ぎると、左手に道道40号、右手に牧草地を見ながら進む。途中道道を走る車から手を振ってもらったりしながら進む。
風を切って走るのがとても気持ちが良い。
しばらく行くと牧草も終わり、道路沿いとはいえ、森の中を進む。
ちょっとさびしげな景色にも見えるが、日常からはかけ離れた体験ができる。

残りキロ数表示を見れるので、どのくらいで折り返し地点なのかも把握しながら進むのだが、もしこの表示が無いと、心細い感じは否めない。  
やがて折り返し地点に到着。
ここではトロッコ王国の係員が待っていてくれ、折り返しの急カーブの線路をぐるっと回って、再び仁宇布へ向かう。
 

何とも言えない雰囲気


 折り返し地点


 急カーブで折り返す
 

折り返しのポイント


 橋もわたる
 

仁宇布に戻ってきた

折り返してまたトロッコを運転していくのだが、帰り道は行よりもワクワク感が薄れてしまうが、やはり楽しい。
訪問時は比較的寒かったのでトロッコの風防がとてもありがたく感じた。
 





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