うま倶楽部

日高地方では産業として、全国の80%の競走馬を生産している。その中の「静内町」と「三石町」が、平成18年3月31日に平成の大合併をして「新ひだか町」は誕生した。

旧静内市街地の一角にある、新ひだか町地域交流センターピュアプラザ内には、新ひだか町および日高地方の主産業である「馬」について、展示しているスペースが、町民ギャラリー「うま倶楽部」である。
このピュアプラザは、かつてはショッピングセンターだったようで、建物自体は大きいけど、テナントが撤退したのかそのスペースが埋まり切っていない状態で、エスカレーターで建物の2階に上がると、その有効活用といった感じでうま倶楽部がある。

そのうま倶楽部の入口は、競馬のスタートゲートをイメージした入口となっている。そしてその周りには、馬の大きさを示した外壁がある。中に入ると北海道やこの地域での馬のつながりについてや、競馬とサラブレッドのコーナーとして、地元産馬ウイニングチケットのダービー制覇時のゼッケンや、その他ジャパンカップ、桜花賞等のG1制覇した馬の記念品の展示、道営競馬グッズの展示、新冠御料牧場の所縁の品々や縮小模型の展示、映画「北の零年」のコーナー、企画展?としてヒグマ、鳥のはく製や木、などがあった。

2008年10月訪問



競馬のゲート風入場口



展示場内



重賞競走のレイやゼッケン




襟裳岬 風の館

北海道の東南端に位置するえりも町。ここは全国的に知られている「襟裳岬」、断崖絶壁の海岸が続く「黄金道路」など数多くの景勝地と、また漁業が盛んである。そして「風極の地」と呼ばれる日本屈指の強風地帯でもある。
その全国的にも知られる襟裳岬は、森進一が唄ったことによるものが大きく、岬には、森進一の歌碑(その歌碑以前から島倉千代子の襟裳岬の歌碑もある)がある。

その襟裳岬には、大自然のメッセージを見る。聞く。体験する。施設として風の館が建っている。初めて訪問した時はちょうどこの建物が完成するほんのわずか前で、プレオープンとして無料で館内に入れたが、それは10数年前の話。訪問記は2008年10月のものである。

襟裳岬の駐車場に車を止め、襟裳岬灯台へ続く遊歩道の横に、風の館はある。建物としては、周囲の景観や、植生に影響を与えないよう、また、灯台の明かりを遮らないように地下に設計されている。なので、襟裳岬灯台を見てからでは、この入り口ではない出入口は階段を利用することとなる。

風の館は、風が作るカルマン渦をイメージして設計されており、長いカルマン回廊を進んで館内受付へ。

受付の手前には、風速25m/sの強風を体験できる、えりも風体験コーナーがある。
普段ここは風が強いので日によってはそれ以上の風が吹いている可能性もあるわけだが(ちなみに2012年3月現在のこの地の最高記録は(2009/10/8)北北東 47.2である)、訪問日はそれほどの風は吹いていなかったので、入場料を払い、この体験コーナーを利用する。写真として、体験しているものもあったが、傘などのアイテムがないと強風だっとイマイチピンと来ないものだったので、下写真は風が出る穴を。この撮影時には当然強い風が出ているのだ。壁の風が吹くとカサカサ動くものが波打っているのが分かるだろう。でもこれではが是が強いかどうかはわからないね〜。でも、風の出るところ近くの風は凄まじいものがあったので、それ以上の強風が吹く日が多数あることを考えると自然のパワーってすごいなあと思うのである。。


石積みをイメージした建物


カルマン渦の壁画のカルマン回廊


風速25m/sの風体験施設

建物の奥に進むと、シアターがあり、時間によっては襟裳の暮らしや、自然映像を見ることができる(写真なし)。
さらに進むと、そこは襟裳岬を見ることができる。天気の悪い日、風の強い日はとてもありがたい施設であろう。また、望遠鏡が備えられており、岬の先端に生息するゼニガタアザラシを見ることができる。学芸員もいるので、いろいろと説明もしてくれ、疑問であった襟裳岬の橋のこともうかがうこともできた(詳しくはわからなかったけど)。展望施設の裏には気象情報のモニターがずらりと並んでいた。

展望施設は階段状になっており、上階に上がると、かっこいい?オブジェがある。どうやら地球と風をイメージしているらしい。手前にはアザラシの板が横たわっている。ここではないが、アザラシと背比べの出来る一角もあった。


ガラス越しに襟裳岬、風もなく快適


モニターには天気情報満載…満載過ぎる


オブジェスペース

襟裳岬にはこの風の館のほかに昔から存在している施設がある。
それは駐車場にある土産物店が何店か入るレストハウス。
食事もできて海鮮丼やらナントカラーメンみたいな幟などがあって、一部団体も受け入れているようだった。
そんな土産物店では、昭和を懐かしむようなレトロ?な土産物も多数残っているので立ち寄ってみていただけると面白いかと。

2008年10月訪問
 






貝の館

ニセコ連邦を北東に構え日本海に面する温泉の町、蘭越町。清流の尻別川の河口に貝の館はある。

中に入ると約5億年前海にいたとされるチョッカクガイの巨大復元模型が出迎えてくれる。そして壁には、見慣れている貝から世界の珍しい貝まで約1500種5000点の標本があるのは圧巻で、資料の展示というよりは美術品鑑賞といった趣がある。
そのほか、3Dシアターで貝に関する映像を見ることが出来る。奥には、貝の写真パネルや生態分布図、そして神秘的な海中をイメージした岩礁の模型、マネキンがある。ちょっと貝の標本を見た後にこちらを見ると、…コメントは控えておきますかね。

2002年11月訪問 追記:2005年夏に道の駅が併設された



貝の形をしたその名も貝の館



全長5mのチョッカクガイ(複元)



綺麗な貝がたくさん



物寂しい感のあるダイバーと岩礁




かかし街道

十勝平野の西部、大地に畑が広がる芽室町。札幌から帯広方面へ行くのに日勝峠を下りてきて国道38号線には出ないで、裏道として国道の南側の市街地をパスするルート上の芽室町上芽室の町道が、かかし街道がある。
路傍に案山子が沢山立ち並んでいることがそのまま由来となっている。このかかしは、地元の農家の人々が、国道の裏道では、走る車もスピードを出しがちとなるために事故も起こりやすいと、交通安全を啓蒙するために毎年春になるとかかしを並べるのである。

かかしのある風景は、日中はホノボノとしていて良いが、夜はちょっと不気味なようです。不気味な感じがする道ってことでスピードが落ちれば良いのでしょうけど…。

2004年5月訪問



交差点にカカシ



スピード出さないでと呼びかけます


皆さんスピードは控えめに





金融資料館

かつては北のウォール街と呼ばれた小樽。その町の中心地、ウォール街の象徴とされる建物が日本銀行小樽支店(旧小樽支店)である。
この建物は、明治末期の本格的な銀行建築。日本銀行の中では、当時東京、大阪に次ぐ建設費を投入して作られた。設計は、赤レンガの東京駅の設計者の辰野金吾や長野宇平冶、岡田信一郎である。

建物は、赤レンガの上にモルタルを塗り、石造りかと思わせる外壁、そして南東には望楼、西側にはドームを有する。内部に使われている鉄骨は、八幡製鉄所製という。明治45年81912年竣工の、近代建築を代表する建物である。

当時の雰囲気を残した館内では現在、日本の銀行の歴史や業務、金融の仕組み等が分かる展示などが展示してある。


夜はライトアップされ独特の雰囲気がある


カウンターと日本銀行の歩み(お札の絵)


刻まれた使用済みのお札


金庫の展示


金庫内にも入れる


レプリカのお金が山積

館内に入ると、まずは天井の広いロビーに出る。当時の面影がある受付のカウンターがある。その奥には日本銀行の歩みや、北のウォール街と呼ばれた当時のこの日銀小樽支店の周囲の模型、や建築に関する展示がある。正直この辺りに面白味はないが、奥の展示スペースに進むと、偽札を防ぐ技術展示や、お金の価値、金融に関する展示はなかなか面白い。

目玉としては、平成14年(2002年)まで実際に利用していた金庫の内部の展示がある。分厚い金庫の扉の奥には、現役時代はこんな風に、お金が積まれていたよっていうレプリカのお金が積まれていた。これでどのくらいの金額になるんでしょうかね?。少ないようでいて大金なことには間違えないですな。

その一角には、1億円の札束の重さを手に持って体感できる。ん〜以外に軽かった??

2008年7月訪問


一億円は意外と軽かった



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