十勝上川森林鉄道 その2

岩松(ダム)湖を遡ると、十勝ダム(東大雪湖)がある。十勝ダムは、昭和48年から建設され、昭和59年に竣工。

岩松湖の上流から、十勝ダムまでの区間は、残念ながら森林鉄道の遺構は判らなかった。

十勝ダムでは、森林鉄道跡は東大雪湖の湖底に眠っている(17)。

東大雪湖を過ぎ、十勝川を白雲橋付近では、川にには森林鉄道の橋脚跡が残る(18、19)。(19)の橋脚の奥にも橋脚跡があるが、こちらは旧道のものである。(この付近は、鉄道廃線跡を歩く\の中の地形図とはルートが違うかな?)



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ニペソツの集落手前で、道道を斜めに交差する林道と、築堤がある。撮影時は林鉄の遺構なのかと思ったが、地形図、空中写真から考察すると、どうもダム用の水路を埋設したものっぽい(20、21)。(22)は学校もあるニペソツの集落。

(23)は、ニペソツの集落には上岩松ダムがあるが、大雪橋とダム付近にある砂利道は線路跡?。



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ニペソツの集落を過ぎると線路跡は、十勝側に流れる小川に架かる橋の跡がチラチラと道道から見える。

しかし、探索した季節では、木々の陰に隠れてしまっているので、車を止めて、角度を選ばないと、遺構は見ることができないところもある。緑のない季節であれば、他にも見ることができるであろう。(24〜27)

途中学校跡の残るペンケベツからは支線が出ていたようだが、遺構は判らない。



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道道はやがて曙橋で十勝川の支流、トムラウシ川を渡るが、その橋の約800m手前のカーブ付近が、十勝川とトムラウシ川の分岐である。

そこには、倒れた橋脚群が印象的な遺構があり、ここは比較的簡単に近くまで行くことができる(28〜31)。

曙橋まで進むと、そこからシートカチ林道が分岐する。この林道は、十勝上川森林鉄道の支線跡を利用している。シートカチ林道の道は、工事中で行くことができなかった。この道は、かなりなだらかな林道で、森林鉄道の面影を感じることができる。また、分岐する林道も、森林鉄道の支線だったようだ。

曙橋から少し入ったところに、森林鉄道跡を利用して道路橋に転用された後廃橋があるのだが、林道走った再は、その存在に気付いていたが、森林鉄道の遺構だということも知らず撮影していないので、今回の探索で再度訪問したかったが残念な結果となった。


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