八千代林道

旧国道?炭鉱跡は…?

 国道44号線の釧路町と厚岸町の境界部分に八千代林道の入り口はある(1)。
 昭和50年の道路地図を見ると、現在八千代林道という名の道(2)は途中まで太い線で書かれ、いかにも旧道のような描かれ方をしているのである(旧国道であるかは定かではない)。また、この道沿いには八千代炭鉱と記されている。
 (2)の林道名板地点を曲がると一方的に下りとなる。緩やかなカーブを繰り返し1.3キロほど行くと廃道のような支線が現れる(3)。古地図ではこのルートが旧国道くさいのだが…。
 道なりの直進は、いたって狭い道である。さらに下ると道沿いに水溜り(4)があるが、見所というわけでもない。

 道は平地になり、入り口より約3キロ強で上尾幌林道分岐地点となる(5)。こちらの道は、2.2キロの緩い上り坂で他の林道とぶつかる(6)。地図に書かれていない林道だし、案内板の距離表示は1キロと実際違うので迷ったら怖そう…。
 再び引き返し(7)、林道を800m進むと整地された箇所に林道の分岐がある(8)。
 この整地は、今まで通ってきた両サイドの森と比べると不自然であり、木々が疎で幼木である。またまた憶測だが、ここに八千代炭鉱が在ったのではないだろうか?(昭和32年(1957年)閉山だから遺構が残っていないのは当然でしょうけど)。
 さらに3キロほど進むと不自然な笹原と幼木の広がるかなり広い平地がある(10)。こちらが炭鉱跡なのか?。住宅が広がっていたのでしょうか?。ただの伐採跡なのか?。離農跡なのか?。いろいろ考えられるなぁ〜。
 そしてしばらく走ると、植林地帯に入る(11)。ゲートがあり、その先には牧場跡と思われる黄色い雑草が生い茂った空地と廃墟があった(12)。

 (12)から600m走ると根室本線の線路と平走して、昭和42年完成の八千代橋(13)を渡り、平成4年完成の新しい上尾幌橋を渡ると道道221号に出る(14)。ここは上尾幌の集落である。

 八千代炭鉱で産炭された石炭は上尾幌駅から輸送されたのでは?、と考えるとこの道はかなり昔からあった道なのであろう。


路面★★★☆☆
景色★☆☆☆☆

2003年9月中旬訪問



(1)八千代林道入口



(2) 国道44号の旧道か?



(3)旧国道?は右折



(4)綺麗な水溜りもある



(5)上尾幌林道分岐



(6)上尾幌林道終点



(7)分岐点に帰ってきた



(8)整地された場所に分岐



(9)木々が疎な整地場所



(10) 不自然な笹と幼木も



(11)植林が美しい



(12)牧場跡



(13)古い橋を渡る



(14)橋を渡ると上尾幌


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