旧国道333号 

網走方面から旭川に石北峠越えの国道39号線と並行する北見峠越えの国道333号。近年、北見峠に旭川紋別道が出来、今まで時間のかかった北見峠越えの方が39号線周りより早くなっている。

その333号の北見市仁頃と佐呂間町若佐間のルクシ峠が完成したのが昭和50年代(私の持っているミリオンの道路地図の50年度の地図では通行不能、52年度は開通している、50年度の地勢堂では開通)。なお砂利道且つ冬季閉鎖なので通行量も少なかったであろう。

その地図では端野峠も当然国道表記だが、私の持っているそれ以前の40年代の地図ではまだ国道表記もないし当然開通もしていなく、且つ端野峠は細い峠道のみの表記である。

現在、ルクシ峠、端野峠ともに国道指定当時の道に線形改良でトンネルが完成して快適な道路となった。端野峠は93年にトンネルが開通。そのため旧道区間は捨てられて廃道に…

ならなかった。そうならなかったんです。今回はこの旧道区間を紹介する。



(1)端野トンネル入口



(2)トンネル手前の旧道入口



(3)整備されているのか?


北見市端野(ちょっと前までは端野町)の国道39号線から国道333号へ。緩やかな登りが始まり、やがて端野トンネルが見えてくる手前左手に旧道の入り口がある(1,2)。

旧道はダート道だ。ダート道の入口の木陰の目立たないところに案内板があった。(3)
「ふるさと端野100年記念 メモリアルロード」

旧道はメモリアルロードという形で残っているが、端野町は北見市に合併した以上どうなってしまうのでしょうね、ちょっと今後の展開がわからない道だ。



(4)木々の中を行く



(5)トンネル入口の上に



(6)クネクネ道を上る


メモリアルロードは周りの木々が生い茂ってきているが整備されている。(4)

トンネルの上付近にはガードレールがあって、ここまでは緩やかな上りだが、この先からは緩やかなカーブのクネクネの山道となる(5、6)。ちゃんと警戒標識も存在している。写真はダッシュボードが写りこんでしまった。

路傍にはトンネルの上付近から白い花が沢山咲いている(7)。

道幅が1.5〜2車線のダートの状態が良く道で走りやすい。やがて視界が開けて道幅が広くなったところが端野峠頂上である。この峠付近には植林した木が何本かあった(8,9)。



(7)路肩に白い花が沢山



(8)端野峠に到達



(9)来た道を見る



(10)峠から端野市街を眺める



(11)峠は切通し


峠からは、端野市街を見ることが出来る(10)。とてもよい眺めを期待していたが、景色はとても良いというまでではなかったがなかなかである。「端野峠」の表記版付近に、森の中に消える道がある。

メモリアルロードは、カーブで切通しを越え仁頃方面へ。切通の先では木々の隙間から仁頃方面の山々を展望することができるが、こちらはイマイチな風景。

切通の先には林道が分岐している(12)。仁頃方面から来れば林道は直線状に位置している。

切通し手前の森の中に消える道のことを考えると、分岐する林道はこの切通しが出来る前の旧道なのかなあと、撮影時は思っていたけど、家に帰って、航空写真を見ると全く違っていた。ただ単に林道…。この道自体、林道同士を切通しで繋いだ道だったのでしょう。

下りもグネグネと緩いカーブで下る(13)。道の状態はとても良い。

下りもトンネル出口そばを通ってやがて現道へ続く(14、15、16)。出口付近にゲートはあるが、こちらにはメモリアルロードを記す案内はない。



(12)切通の先に林道分岐



(13)グネグネ道を下る



(14)反対側出口の上

路面★★☆☆☆
景色★★★☆☆

2006年7月初旬訪問



(15)道幅はある



(16)ゲートの先で現道へ


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