SKYLINE対決?
 (エトンビ山スカイラインとイルムケップスカイライン)



 スカイラインっていうと、GTR。日産のスポーツカーですよね。子供の頃はわが家ではケンメリの4ドアセダンタイプのスカイラインだったこともあるし、親しみのある名前です。
 「SKYLINE対決?」なんてタイトルから、歴代の日産のスカイラインの峠のバトルの紹介なのか?って思われる方もいるかもしれませんが、ここでは自動車のスカイラインではなくて道路のスカイラインを2つ紹介します。

 道路のスカイラインのイメージは、やはり山を縦断したり峠を越えたりするような観光道路ですよね。有名どころは乗鞍スカイライン、磐梯吾妻スカイライン、伊豆スカイライン、芦ノ湖スカイライン、高野竜神スカイラインなどがあります。
 北海道にも、2つの(他にもあるのかもしれないですが)スカイラインがあります。しかし上記のスカイラインとは異なり、地図によっては書かれていないものもあるためか(マップルには記載されていないと思われます)あまり知られていないのです。その名は「エトンビ山スカイライン」「イルムケップスカイライン」です。

 どうですか?知っていましたか?。乗鞍や磐梯吾妻などの道路は、有料道路?であり観光道路として整備されていますが、「エトンビ山スカイライン」「イルムケップスカイライン」は有料ではないし知名度もないし…、ということでこの2つのスカイラインを紹介します。


エトンビ山スカイライン


 2002年9月14日、道道摩周湖斜里線(1115号)線を清里町市街から裏摩周展望台方向に走り、緑の集落を過ぎて約2キロ走ると江鳶山、男鹿の滝、ダムと書かれた青看板が書かれているところを左折する。
 3キロ走ると江鳶山、男鹿の滝への砂利道とダム方向の分岐にぶつかる(1)。直進してフラットダートを2キロ走るとさらに江鳶山と男鹿の滝の分岐がある(2)。
 ここからエトンビ山スカイラインが始まるのだが、スカイラインと書かれた案内板は無く、スカイラインとは程遠い名前の「江鳶奥林道」という案内板があった(3)。
 左折するとすぐ登りになり、ニクリイオロマナイ沢川の谷の路面が整備されていない道を車を揺らしながら走る(4)。



(1)江鳶山、男鹿の滝方面は直進



(2)江鳶山へは左折



(3)本当に観光地なの?



(4)道は悪いし狭い

 途中、車の通った跡が無い林道の分岐、路肩が川の浸食により崩落して長雨が降ればさらに崩落を招き通行出来なくなる可能性もある場所(5)、木材運搬用のトラックの積み込みを行う空地があったりして、約7キロ走ると右側に、江鳶山展望台と書かれた風雪によって錆びてしまった展望台が現れる。展望台といっても、上ったら鉄製でも壊れそうな感じである。
 また展望台には車一台止めれるスペースがあるのだが、これが曲者で路面と駐車スペースの間に段差があり、ここに車を止めるとき車のお腹擦った(7)。
 展望台に上らなくても木々の隙間から見える景色は良いのだが、上ってみるとオホーツク海と清里町と小清水町の平野の絶景が広がっていた(8)。



(5)危険箇所、進行方向と逆向き撮影



(6)勾配はきつくない。景色良



(7)展望台と駐車スペース



(8)展望台からの景色

 2日後、「お猿」殿の仕事用のホライズンで彼の運転で再訪する。車の違いもあるが運転しないととっても楽チンだし、こういうところに来るならやはりこのような車高の高いクロカン系の車がいいね。それから晴れていてなお素晴らしかった。良いコトばかりじゃなく、展望台に2人で上ると揺れてやや危険を感じたけれどね。ところで、展望台は江鳶山の山頂にある訳ではなく、展望台から海側を見て左側あるのだが、写真を撮んないじゃった…。この日はこの道を引き返す。


  
上の写真と同一アングル。このような道はこういう車が似合う



晴れると良い景色

 展望台に別れを告げ、そのまま直進して下っていくと左側の車窓は展望台からの景色より綺麗であった(9)。もし、この道を走るのを逆の地点から走れば、あまり景色は堪能できないであろう。
 下り道は上りより険しく(10)、クネクネ道が続くのである。終点には農地と森を隔てる動物除けフェンスがあった。そしてここからは立派な道になる。
 結局、エトンビ山スカイライン(江鳶山スカイライン)という表記は現地には存在していなかった。距離にして約13キロだが、走り応えのある道。

路面★★★☆☆
景色★★★★☆
2002年9月走行



(9)下りながらオホーツク海を望む



(10)下りの路面はさらに悪い



(11)さらに下る



(12)終点。大きなゲートがある



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