道道532号 岩部渡島福島停車場線

松前半島の津軽海峡側、知内町と福島町の間には、標高794mの岩部岳をはじめとした山越え、そして海側は断崖が続き、海は矢越岬がある。

そのため松前半島の海岸線を通る国道228号は、この矢越岬を避け、岬から10キロ近い内陸を福島峠で交通している。

この矢越岬の前後の断崖の海岸線沿いの道はなく、東側の知内町側は道道531号小谷石渡島知内停車場線、西側の福島町側は道道532号岩部渡島福島停車場線が、岬の前後の集落までの行き止まりの道として存在している。

今回は、矢越岬の西側、福島町側の道道532号 岩部渡島福島停車場線を走ってみた。

(1)は国道228号を内町側から福島町へ西進しているもの。道道に曲がるとすぐ、福島川を平成元年完成の中塚橋で渡る(2)。この橋は別名横綱橋とも呼ばれ、橋の欄干には、この町出身の北の湖、千代の富士の手形やモチーフが飾られている(3)。



(1)



(2)



(3)



(4)



(5)



(6)

 
平地の福島町市街を抜けるともうそこから海と崖の間を進む。その崖沿いの道になるところには(4)電光掲示板があり、通行止めなどの情報が表示されるのであろう。
しばらく行くと、一つ目のゲートあり(5)。これより6.6キロ区間 異常気象時には 通行止めになります と書かれている。
ここには載せていないが、この先2.0キロ 浦和〜岩部 100mmの雨で 通行止になりますという表記もあり。

防災上の覆道を進む(6)と、海沿いにへばりつくようにある浦和の集落(7)。集落を抜けると、ゲートがあり、

これより4.0キロ区間 100mmの雨で通行止めになります
これより4.0キロ区間 異常気象時には通行止めになります

と2つの道路通行規制区間の案内が同じ場所にある(8)。ひとつだけあればいいと思うのだが…。

ゲートを抜け海岸沿いの道を進む。ときより波しぶきが車にかかりそうな感じだ(9)。



(7)



(8)



(9)



(10)



(11)



(12)

 
5、6軒の集落、日の出を過ぎると、道の改良工事中。道幅も狭くなる(10)。すぐに道は太くなり、さらに改良工事が行われていた(11)。日の出から岩部までの約四キロメ−トルの間は、昭和33年に町道が開通するまでは、かんたんに行ける場所ではなかった。

海岸の道は、それなりに整備されていて、走るのは気持ちがよい。天気がすぐれなかったけど、日がさせば綺麗でしょうなあ〜。

道道沿いには、落差はそんなにない白糸の滝(12)、ミサゴの滝(14)があるが、気にしていなければ素通りしてしまうでしょう。案内板も出ていたが、ミサゴの滝の物は壊れていて路肩に置いてあった。

滝を過ぎた先には、女郎岬がある(12)。道道は、女郎岬をトンネルでぬける(15)。女郎岬の所以はこちら。トンネルは補修してあるが、道幅が狭い。

ちなみに、ここには女郎岬と案内が出ているが、国土地理院は女郎ヶ岬と表記されている。



(13)



(14)



(15)
 
(15)のトンネルを抜けると、道道名にもある岩部の集落である(16)。小さい港があって(17)、何軒かの民家?番屋?が港周辺にあり、そこを通り過ぎると岩部トンネルがある(18)。トンネル入り口は、覆道になっていて、カーブの先に穴がある(19)。



(16)



(17)



(18)



(19)



(20)



(21)

 
トンネルを抜けると、山に向かう道(この道の先には学校跡がある模様)、そして正面に狭い橋がある。道道はここが起点となっている模様(20、21)。

橋を渡ってみる(22)と狭い道が続く。谷になった地形にある道路両脇の狭い平地に民家がならんでいる(23)。

道は海につきあたり終わりだが、車でこの先に進むのはやめた。



(22)



(23)



(24)

 
橋の手前から海側を見る(24)。海岸は狭い入江になっており、海には波消しブロックがあるのが見えた。

帰路、岩部トンネルを抜け女郎ヶ岬(女郎岬)をみたところ(25)

路面☆☆☆☆☆
景色★★★☆☆
2006年5月1日走行



(25)


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