仮監峠は、釧路湿原のメージャースポットである細岡展望台の東側の釧路町遠矢と達古武の間にある。
明治22年に標茶と釧路間の道路が開通、この道路を開削したのは標茶にあった釧路集治監の囚人であった。その際、この地周辺に集治監の分署つまり仮の監獄ができ、そこから名前が来ている。
しかし現在の国道に対して、地図には峠名は付いていない。
国道391号は昭和40年代までは道道１６号だった。国道化される前でも釧路と網走を結ぶ主要道であった。今回紹介する旧道部分は、道道時代、国道になってから、何時切り捨てられたのかは僕は解らない。
この道は、地図に記載されていないし、地理院の地形図でも細〜いっていう道表記なのである。
国道391号の標茶から釧路方面に走って達古武の集落が現れ、細岡展望台に向う道の交差点の先は、緩やかに左カーブをしている。カーブするところに真直ぐ伸びる道が旧道である（１、２）。
旧道に入ると上り坂になり200ｍほど進むと、右手に達古武の神社（３）がある。その先には建物はない。
道幅は、地形図の表記と裏腹に、すれ違うのに十分な2車線分が確保されており、この道が砂利道の旧道時代でも幹線道路であったことが判る。また、幹線道路だった名残である警告標識が路傍に点在している（４、５、７）。ちなみに、写真では判りづらい（５）の奥の標識はスリップ注意の警告板である。
緩やかなＳ字カーブを繰り返し峠の頂上には特別な案内板や駐車スペースがある訳でもなく、景色も植林された森が見えるだけである（６）。標高も100ｍ（110ｍ？）がこの道の最高点である。
下りは上りに比べると、カーブ、勾配ともややきつめである（７）。やや下ってくると唯一眺望のできる場所が現れ、遠矢市街から釧路市街が一望できる（８）。夜は夜景が綺麗かも（でも道は怪しい雰囲気）。（８）をさらに拡大下のが（１０）である。左下の山沿いの灰色の部分が国道である。今からここまで下りていく。
下っていくと分岐があり、ダンプの轍が今から走る道から分岐していく道のほうについている。ここには「釧路14Km、遠矢4Km」とい言う比較的最近の？青い道標（９）が残っていた。
ガードロープの続く道（１１）を下り、道がフラットになり牧舎の横を抜けると、旧道は現在の道に直角にぶつかり終わる（１２）。
路面★☆☆☆☆
景色★★☆☆☆
２００３年９月中旬訪問 |
（１）旧仮監峠入口 |
（２） （１）の反対側から見る |
