道道327号 弁景幌別線 壮瞥町側区間



道道327号は壮瞥町と登別市間を結ぶ道道名だが、大峠と呼ばれる山越えの区間は完成していない寸断された道である。並行してオロフレ峠を通る洞爺湖登別線が整備されていることもあり、今後も工事されることなく、全通することはないであろう、そんな道である。
現在、壮瞥町側、登別市側ともに、鉱山施設があったところまでで道道が終わっているようである。

そこにあった鉱山とは、幌別鉱山。道道も幌別駅まで通じている。ただし幌別鉱山は地名のある登別側で産出したわけではなく、壮瞥町黄渓(おうけい)にあった。そこから索道で登別側の硫黄精錬所などの施設に運んだ。
明治35年に発見され硫黄、硫化鉄鉱を産出。道内硫黄鉱山中第一の地位にあったが、30年代後硫黄製錬を中止したため、多くの人々が山を去り昭和48閉山し、黄渓は無人の地となった。黄渓の鉱山についてはこちらをどうぞ


今回紹介する区間は、オロフレ峠を通る道道2号洞爺湖登別線から分岐する壮瞥町側の黄渓地区の一部。

道道2号からの分岐地点は、道路案内板もなく、道道入口(1)もこの先通行止になって鉄パイプによるゲートが組まれていた(1)。
ちなみに、ガムテープには二〇〇Mとマジックで書かれていた。

ゲートの先は、道道の道路情報(2)。通行止、1.2km先、通行不能のため、
上の青い案内板は、「この先冬季の間 通行止です」 と書かれているが、こちらはあと付けかな?

道道を歩く。1.5〜2車線といった車幅だ(3)。通行止めだが、道路は車が入っているようで整備状態
は良い。
 



(1)



(2)



(3)



(4)


(5)


(6)

 
歩いていると、路上には糞。熊ではなさそうだけど何の糞??(4)。
谷側にはガードロープがあるが結構年代物のようで、ロープは雪の重み等でたるみ切っていた(5)そのそばでは、この谷に落ちる沢水のための排水路を含めた路肩の工事が行われてあった。日付を見ると訪問時からあまり時間はたっていない感じだった(6)。

その谷底の弁景川は、かなり深い位置にあるのだ(7、8)。川の奥のほうに鉱山施設はあったようだ。
800mくらい歩いたとこで正面にブルーシートが見えてきた。この上には水が流れていたが、沢水の流路を直しているのだろうか?(9)。



(7)



(8)



(9)



(10)



(11)


(12)

 
ここは、道路横も少し平地があって、鉱山の集落跡がこの辺りに残っていた(10、11)。(11)は浴場跡。
この先に道路は続くが、探索はここまでとした(12)。



路面★★★☆☆
景色★★☆☆☆
2007年10月歩行


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