北海道を旅行するときは忘れずに!!


キツネに餌をあげないで!!

 上の写真のキツネは、汚らしい毛色で痩せこけているようにも見える。キタキツネのイメージっていうのは綺麗な毛色だよね。でも、夏の季節は、上記の写真のような餌を食べていないんじゃないかというような貧弱に見える毛色をしているんだ。でも実際、夏は餌となる小動物も活動するし、餌は木の実や植物も食べたりするんだよね。

 観光地にいるキツネは野生動物なんだよね。でも、観光客が「キツネ可愛い〜」なんて餌をあげてしまうと、キツネは楽に餌を手に入れることが出来ることを知り、積極的に人のいる場所に現れ餌を強請る(ねだる)んだよね。観光地にゴミを棄てることも一緒ね。楽に餌を獲るのは、野生動物本来の姿じゃないのね。

だからここのページを見た人は、餌をもらうために道路に出てきたキツネが轢かれたりする結果にもなるので、餌をあげることは絶対に止めて欲しい。

 僕は、朝の釧路湿原を見ながら弁当を食べようと車から降りたらキツネが付きまとって追い払っていたら、キツネはどこかに行ってしまったのだが弁当を食べ始めたら、執拗に餌を狙って跳びついって来たんだ。あの貪欲さは凄かった。戦いの領域だったよ。本当だよ!!。挙句の果てに餌をもらうためにか、僕のデジカメを咥えて逃げようとしたもの。仕方なく、湿原を見ながら食べるのを諦め、車の中で食べたんだよ。

 また、キツネから感染する病気があるんだよ。

北海道在住の人は知っていると思うけれども、キツネにエキノコックスという寄生虫がいて、このエキノッコクスの幼虫が人間に寄生すると肺や脳が侵される病気になってしまうんだ。

感染経路はキツネの糞に混じって出てきた寄生虫の卵が人間が誤って口にするということなんだ。だから直接餌をあげることは、感染率が上がることにつながるんだよね。他にも、エキノコックスに感染しないためには、

1.山の沢水はそのまま飲まない。むやみに手を沢の中に入れない。
2.自然のなかで手が汚れたままにしない。手洗い、うがいをする。

 観光していても、野生動物の領域にいるということを忘れちゃダメね。

このページを作るにあたって、知床自然センターのパンフレットを参考にしたよ。

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